アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑪「わが投資術 市場は誰に微笑む⓫」最終回✎ 

先日、東海地方の銀行の東京営業部に不動産の決済で訪問した。私自身の物件ではなく、仕事で行ってきたのだ。丸の内の高層ビルに入っているのだが、下層階に窓口があり高層階にVIP用の接客ルームがありました。お客さんもかなりのVIPだったのだ。

 

なんかもう、入口も広々、接客ルームの全室も広々。私がメインの信金に行ったときなど普通の事務机なんだけどなぁ。やっぱお金持ちは扱いが違うんだな。

 

さて、すでに引退されている著者ですが、これからの日本の投資家に向けたメッセージで最後を閉めています。
 
縮小を続ける内需
縮小する市場では、経営統合を進めていくスピードが市場の縮小より早ければ株式投資で儲かる可能性はある程度あるのです。(P305)
 
つまり、GDPが縮小する中でもM&Aでシェアを増やしたり、ダウンサイジングで経営を効率化している会社はあります。
 
たしかに私の業界でも考えられます。現場の職人に対して元受けのハウスメーカーが多すぎます。逆にアパートを新築する大家に対してアパートメーカーは多すぎます。今後この業界はM&Aが進むでしょう。管理会社についてはすでにM&Aの流れが進んでいます。
 
地場の不動産屋は後継者不足が深刻です。そして小規模の業者には設備投資がなかなかできないのです。例えば最近は賃貸借契約も電子契約が主流になりつつあります。内見もWebでできます。鍵もスマートロックにすれば現地で鍵渡しの必要がありません。テクノロジーによって省力化できて人手不足を補えるように言われていますが、小規模業者には設備投資のハードルが廃業のきっかけとなっています。テクノロジーによって弱者が強者と同等と勝負できるなんてのは夢物語なのだ。
 
 
そしてもう一つ著者が述べているのが「消費者余剰」です。
 
消費者余剰とは一物一価ではなく、同じ商品でも需要によって金額を買えてギリギリまで利益を取ること。たとえば、OLCが導入したダイナミックプライスがそれですね。空いてる日の入場料は安く、混む日は高く。入場者数の予想もAIでできるようになりましたし。
 
今後新たにこのシステムを導入できる業態を見つけて先んじて投資できれば・・・
 
おわり