アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑫「1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活2⃣」✎ 

不動産というのは色々な評価方法があり、「一物四価」や「一物五価」と言われます。一番なじみがあるのは「実勢売買価格」ですよね。実際に売り買いされた金額のことです。次は「路線価評価」ですかね。毎年夏に発表される評価です。「銀座の鳩居堂前」が㎡単価何千万円なんてニュースでよく流れますね。「路線価」は相続税や銀行が担保評価を計算する際に使われます。

 

そして今の時期に発表されるのが「公示価格」。一昨日2024年の公示価格が発表されました。この公示価格は路線価よりも実勢売買価格に近いものでもあります。

 

いやはや、ずいぶん上がってますね。(まあ、公示価格は1月1日現在のものなので利上げ云々は影響していないわけですが)

 

山野楽器の土地は1㎡5,570万円! 1坪18,000万円!!! 一生かかって1坪も買えないじゃないか・・・

 

 

さて、節約生活によってまずは10年で5,000万円を目標に貯金を始めます。月収は20万円弱でその内4.5万円を生活費(寮生活)、15万円を貯金に回します。ボーナスも全て貯金に回して年間250万円貯金して、年率15%で運用すると確かに10年で5,000万円にはなる。しかし無謀だ。無謀すぎる。本当にそんなことできるのか?

 

まずは投資の勉強から始めます。彼が最初に手にしたのがバフェットの投資方法を解説した本でした。つまりファンダメンタルズに基づいたバリュー投資。5か月ほどで100万円を貯金していよいよ投資を開始します。

 

ところが、彼が最初に買ったのはなぜか中国株。玉砕覚悟で(実際に100万円失ったら「完全自殺マニュアル」を実行する予定だったとか)80万円を中国株1銘柄に投入します。ビギナーズラックとは恐ろしいもので、その中国株で300万円の利益がでたそうです。

 

その後も計画通りの極貧生活を続けて3年で貯金1,000万円を達成します。ただ、あまりにも仕事が激務だったため、1,000万円達成の記憶があまりないとのこと。8:30に出社して帰宅が2:00(もちろんAM)。これが月~金まで続く。

 

ひどい生活だなと思いますが、私が本社勤務していた(本社近くの寮に住んでいた)頃も似たようなもんだったな。その上、休日出勤だったし。

 

社会人生活5年目で1,600万円くらいまで順調に貯金が進んでいた著者。この調子なら8年で目標クリアかもなんて調子に乗っているところでビッグイベントを経験することになります。

 

つづく

 

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑫「1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活1⃣」✎ 

こんにちは。本の虫🐞です。

 

今回ご紹介する本はこちら。「1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活」(絶対仕事辞めるマン著)です。

 

聞きおぼえない名前かもしれないですが、著者は昨年ツイッターで1億円貯めるために貧相な食事を投稿してバズッたあの人です。

 

 

 

さて、ご存じの方もいるでしょうが彼のプロフィールに触れておきましょう。

 

著者も以前に紹介したふゆこさんと同じように特別な経済的バックボーンを持たずに一から資産を築いた方です。

 

就職氷河期の2003年春に大学を卒業してある企業に就職します。(どこかで聞いたような)

 

当時はどんな会社でもとりあえず正社員で採用されるだけで御の字という時代。運よく正社員として職を得ましたが、著者もまた地雷を踏んだ一人だったようです。そしてそのことに4月1日に気づきます。

 

2003年4月1日夜。僕は死んだ

 

カイジの地下強制労働施設にそっくりじゃないか。私はなぜあの会社で、もしかしたら40年も働き続けなければならないのか?それは、絶対無理。多分途中で死んでしまうだろう。もう他には何もいらぬ。だから懲役40年だけは絶対に避けたい!

 

もし仮に給料を1か月まったく使わなかったら、どうなるのだろう。60歳定年が59歳11か月定年になっても問題なし。お金を貯め続ければ、その分懲役40年を未来側から減らすことができるのではないだろうか。

 

とにかく最速でお金を貯めてアーリーリタイアってやつだな。無理は承知、無茶は承知、無謀も承知。金を貯めて絶対に仕事を辞めてやる!

入社初日、入社後わずか14時間。寒さの残る夜空のしたでした。

絶対仕事辞めるマンの誕生です。

(P104)

 

 

やはり、ブラック企業こそがFIREの最高のモチベーションですね。節約メインで1億円貯めるのは簡単なようで、ある意味投資よりも難しいかもしれません。決意から21年の苦行の始まりです。

 

つづく

 

✎身近にある近隣トラブル✎

私はクレジットの引き落としに三菱UFJ銀行を使っている。テレビCMだと石原さとみスカパラがやたらでているが、店舗では大谷がメインだ。送金しようとするATMのまえに立つと大谷の爽やかな笑顔が目の前にあるのだ。よりによって送金に関するスキャンダルとは皮肉なものだ。

 

まだ、大谷だからかなり贔屓目に、好意的に世間からは取られているが、あれが清原だったらどうなってたか。(桑田や坂東英二にも置き換え可)

 

 

 

さて、先週の日曜の日経「揺れた天秤~法廷から~」にクレイジーな裁判事例が掲載されていた。都内のある夫婦が隣家の防犯カメラでずっと見張られているので撤去してほしいと訴えたのだ。

 

隣家から夫婦の家に向けて5台のカメラが設置されたのだ。設置される2か月前に夫婦は隣人から「家の周りに油がまかれている。被害届をだしていいか」と聞かれる。「出せばいいのでは」と夫婦がそっけなく応じると隣人は怒り狂っていたらしい。その後カメラが設置されたのだ。

 

夫婦はカメラで監視されていることが原因で不眠症になり精神科クリニックに通うことになる。最終的に夫婦はカメラの撤去を求めて提訴した。ここまでの話だと明らかにカメラを設置した隣人がクレイジーなのだが、裁判が始まると思わぬ方向に進みだす。

 

実はこの地区では数年前から路上に液体や生魚が散らばる事象があったのだ。被告(カメラの所有者)の家の周りも被害があったため犯人を特定するためにカメラを設置したのだ。そして被害が発生すると毎回夫婦(監視されてる側)が2階のバルコニーで身を屈めて何かをしている姿が映っていたのだ。そして、夫婦の仕業だと思っていたのは被告だけではなかった。

 

別の住民は、被害が発生したのは決まって自分の子供が騒いだ時だと言い、以前に夫婦からクレームを言われたこともあったので、この夫婦が怪しいと思っていたらしい。

 

東京地裁の判決は、たしかに被害があったときに夫婦がバルコニーで何かやってる怪しい姿が映っているので疑うのもわかる。しかし、実際に何かをしているのが確認できるわけではない。被害があった直後の撮影はともかく、その後ずっと撮影は違法。カメラは撤去しなさいとなった。

 

 

 

地裁とはいえ、和解ではなく判決まで行ってしまうとはご近所トラブルは恐ろしい。以前にも話したが、近隣トラブルは事故物件なんかよりもずっと恐ろしいのだ。そして、組事務所や宗教施設は告知義務があるが、近所に変人が住んでいることは重要事項説明で告知する義務はない。当然だ。隣の人が○○な人なんですよなんて言うことは今の日本では許されない。購入者が自分で調べて判断するしかない。

 

どうやって調べるか?購入前に隣の家に訪問しましょう。隣の家を購入予定なんだけど、買い物の便とか小学校のことなどを聞きたいんですがと。そこで隣の人がまともな受け答えをできるかを確認するといいですよ。

 

 

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑪「わが投資術 市場は誰に微笑む⓫」最終回✎ 

先日、東海地方の銀行の東京営業部に不動産の決済で訪問した。私自身の物件ではなく、仕事で行ってきたのだ。丸の内の高層ビルに入っているのだが、下層階に窓口があり高層階にVIP用の接客ルームがありました。お客さんもかなりのVIPだったのだ。

 

なんかもう、入口も広々、接客ルームの全室も広々。私がメインの信金に行ったときなど普通の事務机なんだけどなぁ。やっぱお金持ちは扱いが違うんだな。

 

さて、すでに引退されている著者ですが、これからの日本の投資家に向けたメッセージで最後を閉めています。
 
縮小を続ける内需
縮小する市場では、経営統合を進めていくスピードが市場の縮小より早ければ株式投資で儲かる可能性はある程度あるのです。(P305)
 
つまり、GDPが縮小する中でもM&Aでシェアを増やしたり、ダウンサイジングで経営を効率化している会社はあります。
 
たしかに私の業界でも考えられます。現場の職人に対して元受けのハウスメーカーが多すぎます。逆にアパートを新築する大家に対してアパートメーカーは多すぎます。今後この業界はM&Aが進むでしょう。管理会社についてはすでにM&Aの流れが進んでいます。
 
地場の不動産屋は後継者不足が深刻です。そして小規模の業者には設備投資がなかなかできないのです。例えば最近は賃貸借契約も電子契約が主流になりつつあります。内見もWebでできます。鍵もスマートロックにすれば現地で鍵渡しの必要がありません。テクノロジーによって省力化できて人手不足を補えるように言われていますが、小規模業者には設備投資のハードルが廃業のきっかけとなっています。テクノロジーによって弱者が強者と同等と勝負できるなんてのは夢物語なのだ。
 
 
そしてもう一つ著者が述べているのが「消費者余剰」です。
 
消費者余剰とは一物一価ではなく、同じ商品でも需要によって金額を買えてギリギリまで利益を取ること。たとえば、OLCが導入したダイナミックプライスがそれですね。空いてる日の入場料は安く、混む日は高く。入場者数の予想もAIでできるようになりましたし。
 
今後新たにこのシステムを導入できる業態を見つけて先んじて投資できれば・・・
 
おわり
 

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑪「わが投資術 市場は誰に微笑む➓」✎ 

突然ですが、私は非常に手先が不器用です。絵も下手です。絵の才能に”欠けて”は誰にも負けません。当然自転車は書けません。みなさんナンシー関をご存じですしょうか。そうです。孤高の消しゴム版画家です。生前は女史の連載はかたっぱしから読んでいた。彼女のエッセー(なのか?)も好きなのだが、特に「記憶スケッチアカデミー」という画報(じゃないな)は、リリーフランキーの「美女と野球」と並ぶ私の中の両横綱だ。

 

で、そんな私が無謀にもプラモデルを新たな趣味として挑戦しようとしている。Youtube「レトロキッズ(パンクブーブー)」を見ていて触発されたのだ。私はプラモデルを作ったことがないが、まずは道具からということで、ニッパー、ヤスリ、カッターマット、接着剤、1/144HGガンダムを購入した。ちなみに「仮組み」のためのオープナーも既に買ってある。もう一度言うが、私はプラモデルを作ったことがない。

 

最後は著者の運営していたファンドの歴史がまとめられています。バブル崩壊からパンデミックまで様々な局面を経験するなかで著者が強調するのが「暴落は買い」です。

 

2020年3月19日午後2時

私は理屈抜きで「最大のチャンスがやってきた。これはラッキーだ。買えるだけ買おう」と本能的に動きました。人類がどんなに悲惨な目にあおうが、相場がそれを織り込んで暴落したら「買い」しかないのですよ。極端な例でいえば、小惑星が地球に衝突して地球が滅びるかもしれない時、ショートして実際に地球が滅んでも意味はないでしょ。全員死ぬので。でも、安値でロングしとけば軌道がそれて地球が助かった時、株価は何倍にもなって大儲けできます。

(P207)

 

そして、パンデミックがなぜ市場にプラスに働いたのかについての著者の考えが非常に面白いです。

 

釣り人のAさん、散髪屋のBさんの話(P218)

あるところに釣り人Aさんと散髪屋のBさんがいます。AさんはBさんに魚を10万円で売ります。一方Bさんは10万円で散髪をしてあげます。

 

パンデミックになりBさんは散髪屋を閉めなければならなくなりました。そこで国がBさんに魚を買う10万円を補助してくました。これでBさんはAさんから魚を買うことができます。

 

そのまた次の月もBさんはお店を開けられないため国が10万円を補助してくれたので魚を買えました。これが続くとどうなるか。

 

一見するとBさんは働かずに補助金がもらえていいなと思いますよね。でも、Aさんを見見てみましょう。Aさんはパンデミックになっても魚が売れているので10万円はもらえています。さらに、パンデミック前まで使っていた散髪代を使えないので毎月10万円ずつ貯まっているのです。実は援助を受けていないAさんの方が手元資金は増えていたのです。そして余剰資金は投資に回ります。

 

なるほど。これがパンデミック後でも株価が高値更新している理由かもしれません。

 

つづく

 

✎金融庁の取り組み: 中立なアドバイザー認定プログラム✎

 

みなさん「ファイナンシャルプランナー(FP)」ってご存じですか。まあ、聞いたことぐらいありますよね。ただ、正確に言うと日本にはFPの資格は2種類あって、国家資格の「ファイナンシャルプランニング技能士」と民間団体資格の「AFP、CFP」があります。

 

通常国家資格の方が権威がありそうですが、民間資格のほうが予算があって宣伝がうまいので「AFP、CFP」の方がメジャーになりつつあります。

 

いずれにしても、FPはその他の国家資格より後発の資格のため独占業務はなく非常に中途半端な資格になっています。例えば、税務の相談を受けても「個別具体的な」アドバイスはできません。確定申告なんかは税理士の独占業務だから。他には、FPは不動産についても学びますが、売買の仲介はできません。宅建士の独占業務だからです。

 

つまり、FPとして独立して食っていくのは非常に難しいのです。そのため、ほとんどのFP資格者は保険屋や、銀行や不動産屋に勤務しています。これのなにが問題かというと、中立の提案をできないということです。保険屋のFPは自分の保険を勧める提案になるし、銀行、不動産屋も然り。相談者の利益よりも自分の会社の利益が優先されるのです。

 

そこで金融庁が金融経済教育推進機構という組織を立ち上げました。まあ、先々は立派な天下り先の一つになるんでしょうが。

 

そこで中立のアドバイザーを認定するというのです。もうそんなに資格を作ってどうするのかと思うが、上に述べたように独立したアドバイザーが必要なのも確かだ。そのアドバイザーが学校へ訪問して金融セミナーをしたり、個別相談にも乗ることになる。

 

私も常々独立系のアドバイザーを増やすべきだと思っていたので、この制度は大歓迎で、先日金融庁の説明会に参加したのだ。私もなれるのだろうかと。

 

ところが、銀行や保険会社や不動産屋に所属していてはそのアドバイザーになれないのだ。まあ、独立性が重要なのはわかるのだが、それらの仕事に携わっている人を省くとなれる人がいないんじゃないか・・・。もしくは引退した高齢者ばかりがアドバイザーになるのだろうか。

 

金融アドバイザーは必要とされているし、中学校、高校では教科のひとつにしてもいいのではないかと思うくらいだ。新制度が機能してくれることのを願う。

 

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑪「わが投資術 市場は誰に微笑む9⃣」✎

ホリエモンや前澤氏がマークザッカーバーグに怒っている。自分の名を騙る詐欺広告がFacebookに溢れているからだ。今じゃSNSは立派なメディアの一つであり、時にはテレビよりも早く強い影響力を持つ。

 

テレビで著名人の名を騙る詐欺CMが流れるなんてありえない事だ。もし情報商材のマルチのCMを芦田愛菜がテレビでやっていたらみんな腰を抜かすだろう。

 

SNSに限らず、割と名の知れた週刊誌(大手出版社が発行)のサイトにも「PR」のマークはついているものの、痩せるお茶だの金持ちになれる占いだの怪しい広告が堂々と張られている。昭和の幸運を呼ぶペンダントの広告から成長していないのだ。

 

だが、アヤシイ広告はやはり怪しい。本能的に胡散臭いセンサーが発動して無視するのが、こんな広告に引っかかる奴いるのか?

 

 

1.成長株投資 vs. バリュー投資

2.トレンドフォロワー vs. コントラリアン

3.トップダウン vs. ボトムアップ

 

今回は 3.トップダウン vs. ボトムアップ ですね。

 

ボトムアップは気になる1社の資産価値や業績から投資対象を絞っていく方法ですね。反対にトップダウンはトピックからセクターを絞って投資していく方法ですね。

 

先日私が話した銀行インデックスは「トップダウン」ですね(ただ個別に会社を調べるのが面倒だっただけだが)。金利が上がると値上がりしそうな業種を選んだのが銀行セクターだったわけです。

 

著者やバフェットは「ボトムアップ」ですね。1社を徹底的に調べて、これだと思ったら思いっきり買う。そして長期でホールド。何倍も成長する銘柄を見つけてミリオネアになるには「ボトムアップ」でしょうね。時間があればインデックス投資よりもこちらの方が楽しいですよね。自分で色々調べて会社を研究していくことは株式投資の醍醐味でもあります。

 

つづく