さて、3つ目のポイントですがこれも建物に関してです。
③界床
今回は音の問題なので、アパートを借りる人の参考にもなるかもしれません。
「かいしょう」と読みます。
つまり床のことです。
重量鉄骨造の界床はALCパネルかデッキコンクリートになります。
ALCというのは「軽量気泡コンクリート」、つまりパネルのなかに細かい空気の粒が入ったものであまり遮音性は高くありません。
それに対してデッキコンクリートは鉄骨のお皿の中にコンクリートを打設するのでRCスラブと同じくらいの遮音が期待できます。
当然デッキコンクリートの方が工期とコストがかかります。
購入前に売主の業者が建築当時の設計図書を確認させてくれ、幸いこの物件の床はデッキコンクリートでした。
アパートにおいて音のトラブルは避けられません。
特に子供が住むファミリータイプでは遮音性に注意が必要です。
あと、住戸と住戸を区切る「界壁(かいへき)」も重要です。
ただ、賃貸アパートの場合界壁については石膏ボードの二重張りでボードの間に断熱材を入れるのが通常仕様です。
これは木造でも軽量鉄骨造でも重量鉄骨造でも同じです。
実はある程度年数の経っているアパートは木造だろうが鉄骨だろうが隣室との遮音性はあまり変わらないのです。
そのため、隣室との遮音性が欲しいなら間に水回りや収納を挟んだり、階段を挟んだ部屋を探しましょう。
ちなみに第2号物件は全てが角部屋(2戸×3階)で間に階段を挟んでおり、部屋同士が接するところは洗面室になっています。
この間取りならよほど大騒ぎをしなければクレームになることもないでしょう。
(ベトナム人が10人ほどで連夜のパーティーを開催してクレームになったことがありますがw)