アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう④(営業はいらない3⃣)✎

 

 

 

 

「営業はいらない」の最終回です。

 

 

ここまでいかに営業職が無駄で将来性がないかが描かれてきましたが、では営業マンはこれから先どうやって生き残ればいいのでしょうか。

 

⑤経営者になればよくね?

「指揮官として、「正しい戦略・作戦をたてることのできる人間」になり、「セールステックを使う営業部隊のリーダーとして、チームの成果を最大限に引き上げる指揮官になる」ということである。」(P142)

「【営業職から離れ自ら戦略を立てられる新たな地位に就く】これはつまり「経営者」になるということだ。(略)戦略によって作戦と戦術が省かれるのであれば、経営者になることで自ら戦略を立てて生きればいいという話である。」(P143)

 

会社の言いなりになって働くくらいなら自分で事業主としてやってみればいいじゃないかと。これは人を雇って企業するという意味だけではありません。自分自身のビジネスを持とうということです。むしろこの本の中では大きな商売をすることは反対しています。

 

「生まれてこのかた、自分でお金を稼いだことのない(サラリーしか受け取ったことのない)人は、「自分の手でお金を稼ぐ」という概念を有していない。だから1円稼ぐのにもとてつもないハードルがあるかのように錯覚している。これがサラリーマンが小さな一歩を踏み出せない大きな問題」(P169)

 

実例としてカレー好きなサラリーマンがクラファンでお金を集めて自作のカレーを販売する話が描かれています。現在はスモールビジネスであればお金を集める手段も借入や自己資金だけには限りません。

 

ここで資本論の話になります。

 

マルクスは労働者については「”二重の自由”を保持しなければ、労働者として搾取され続ける」と言っている。二重の自由とは「生産手段の自由」と「身分的拘束の自由」だ。」(P184)

 

「生産手段の自由」とは会社から与えられた商品だけを売ったり、会社から与えられた工場で働いたりするのではなく、自分自身の商品や工場などの生産手段を持つこと。「身分的拘束の自由」とは特定の会社でだけ働くのではく、自分の労働力を自由に提供できる、いわゆるフリーランスのことです。この二つを達成できないといつまでも資本家に搾取され続けるのだとマルクスは言っています。(ちなみ私はマルキストではない)

 

そして次のくだりはみんなが頷く所だと思います。

「あなたが営業マンだとしたら、こんな経験はないだろうか。「自分でもまったくいいと思えない売れない商品を、無理やり売りに行かされて苦しかった」ということが。この「売れない商品でも営業マンが営業を通して売る」という「戦略」を決めたのは誰か。(略)あなたを苦しめるものの正体は、経営者が立案した「誤った戦略」なのかもしれない。」(P186)

 

つまりは、無能で無策な経営者のために身を粉にして働くくらいなら自分自身のビジネスのために苦労した方がいいんじゃね?ってことです。

 

なにも大きいビジネスにする必要はなく、毎年増収増益を達成する必要もないのです。それこそ自分のビジネスなので自分のやりたいように、自分の欲しいだけ稼げれば十分なのです。

 

私の場合はそれが不動産投資です。法人でも所有していますが、株式公開なんて全く考えていません。資金的には魅力的ですが、株主を抱えれば自由とは真逆、本末転倒になってしまいます。

 

終わり