さて、家を建てる際のアドバイスの続きです。
今の建築は、主要構造部(柱や梁)はプレカットで現場に入ってきます。それを現場で組み立てます。
要するにプラモデルみたいな物なので、誰が作ってもお城を買ったのに組み立ててみたらガンダムができたなんてことはあり得ない。一応お城にはなるのです。
でも、作り手によってクオリティに違いは出てきます。やはり丁寧に作れば綺麗に仕上がります。
④監督が職人に舐められたらダメ
どうしても人手が足りないと新人の監督が複数の現場を受け持つことになります。職人の中には監督によって手を抜く人もいます。監督は口うるさいくらいの人が適任です。
別に職人だけじゃないですよ。我々だって上司が甘けりゃ手を抜くでしょ。環境に関係なく自分を律して頑張る人なんて100人に1人くらいですよ。
じゃあ、どうやって判断するか。現場を見てください。吸い殻や空き缶、ゴミが散乱している現場は監督が完全に舐められています。あとは部材。たとえ釘一本であってもそれは建築主(客)が購入したものです。工事が終わった夜、現場に行ってみてください。部材が放ってあるような現場はクソです。
⑤特別な客になるには
数千万円の買い物ですから誰だって特別だと思われたいですよね。でも、社員が血縁であったり、リピートの可能性がある客でなければ「特別なお客様」にはなれません。それでも特別と思われないなら、うるさい客になりましょう。
営業と仲良くなったらサービスしてくれるかも。良い建築主だと思われた方が一生懸命やってくれるかも。それは幻想です。
別に喧嘩しろと言っているわけではありません。知ったかぶりをする必要もありません。分からないことはきちんと確認して、あいまいなことを残さない。納得できなことはとことん聞きましょう。
あと現場にはこまめに行く。そして写真を沢山撮りましょう。とにかく沢山。職人がいる前でどんどん撮りましょう。職人に嫌われてちゃんと施工してくなくなるんじゃないか?真逆です。これで職人は気が抜けません。
⑥自分でできることは自分でやる
例えば残置物。家具や衣類の廃棄を解体と一緒に頼むと一般ごみではなく、産廃になります。つまりお金がかかります。ゴミの日に出せばタダ。もしくは粗大ごみシールを買うだけで済みます。
住設機器(キッチン、風呂、トイレなど)についてもハウスメーカーのショールームで済まさず、設備機器メーカー(リクシル、クリナップ、タカラなど)のショールームに足を運びましょう。予約してからショールームに行けば各メーカーの担当が商品説明をしてくれます。
終わり