アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑧(臆病者のための株入門2⃣)✎ 

 

 

 

前回、投資はギャンブルであるという話をしました。

 

突然ですが、「投資」の役割ってなんですか?

 

「新聞や雑誌で、「あなたのお金をはたらかせよう」という宣伝文句をよく目にする。資産運用に成功すれば、はたらかずにお金がどんどん転がり込んでくるーそんな願望をくすぐる卓抜なコピーだ。」(P92)

 

いわゆる不労所得を得ることが「投資」の役割なのか?

 

シェイクスピアは「ベニスの商人」で、私たちのこころの底に潜んでいる金貸しや投資家への偏見を描いた。「なにもしないのに儲かるなんて許せない!」とみんな思っている。自分はこんなにはたらいているのに。(P94)

 

外野から見たら投資家は「不労」所得を得ているように見えるんでしょうね。でも、そんな単純なことでないことは投資家自身は知っている。では、投資の役割って何?

 

世界史で教わったと思いますが、「株式会社」は大航海時代のオランダで始まりました。貿易のための航海は当時は大変リスキーなものでした。難破するかもしれないし、海賊に襲われるかもしれない。命がけだったのです。しかし、その果実は大きく、航海が上手く運べば莫大な利益を得られた。

 

当たれば大儲けができるが、失敗すれば財産(命さえ)を失う。そこで発案されたのが株式です。航海のための出資者を募り儲けがあれば分配し、失敗しても損失は出資した分だけに限定する。「株式市場とは、損を薄く広く分散させるためのシステムなのだ。」(P96)

 

そして、「損を限定することでみんなを冒険的にする」のです。これが、新大陸を発見するイノベーションの原動力となった。

 

話を戻すと、そう。「投資家の仕事は、損をすることである。」(P94)

投資家が損を分散することで世界は成長しているのである。

 

つづく