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今回の話は不動産投資のちょっと上級者向けの話になります。
この本で紹介している手法は上級者向けなので実際に初心者が真似をするのは難しいでしょう。しかし、学ぶべき部分はいくつかあるのでそこを紹介します。
①デザイン
優れたデザインの建物を作ってギャップを取るには、「設計と施工が一体となったパッケージ商品を提案してくれる会社ではなく、不動産企画の上手な設計事務所を選ぶべきだろう。」(P171)
例えばこの著者が建てた神楽坂の物件は間口が狭くて奥行がある土地でした。こういった変形の土地で容積をフルに活用するプランというのは、普段規格プランばかり描いているハウスメーカーの設計には任せられません。普段から商業地域で建蔽容積をギリギリまで使いかつ他にはない特徴をもったデザインを描ける設計でなけれいけません。
尖った物件が刺さる人なら家賃は天井を突破できるってことです。
でもこれは都内だけの話。それも山手線の内側に限られます。例えば、板橋区、荒川区、江戸川区なんかだとどれだけ特徴のある間取りや設備でも家賃のアッパーを破ることはできません。つまり都内の中心部で土地を購入しないとできない投資方法なので上級者向けなのです。(もしくは代々土地を持っている人)
ただ、ハウスメーカーの言いなりにならずに他と差別化しようという考えはどのエリアにも当てはまることです。ハウスメーカーは平均的に好かれるプランを提案してきます。それはそれで一番借り手の間口は広いのですが、それだけありふれたプランであるともいえます。
間取りについてはそんなに奇をてらったものにする必要はないのですが、他との差別化をしたいなら、まずは敵を知ることです。近所の物件を沢山見てみましょう。そこで自分ならこんな部屋に住みたいと思ったものを作ればいいのです。
例えば収納。収納って何か所あるかで考えますよね。収納を考えるときは棚を含めた面積で考えましょう。当然ある程度の高さを取る必要がありますが、置くものを想定して可動棚を設置するなどして、近所の物件よりも3倍の収納面積を取るだけで内見時の競争力はかなり高まります。