サブリースについての続きです。
④メーカー系のサブリースは工事獲得のためのエサ。
サブタイトルのまま、ハウスメーカー系の建築とセットになっているサブリースは請負工事を獲得するためのエサです。
大手ハウスメーカーは建築工事で通常30%~40%の利益を取ります。
自分が住む家なら満足のいくものを建てるためにお金を惜しまない方もいるでしょう。
しかし、アパートとなれば設備投資に対してリターンがなければ意味がありません。
では、ハウスメーカーでサブリース付きのアパートを建てた場合と地元の工務店で建てて地元の不動産屋に管理を依頼した場合をシミュレーションしてみましょう。
☆条件
1K×10世帯
賃料65,000円/世帯
【ハウスメーカーで計画した場合】
建物本体 8,800万円
諸経費 1,200万円
必要総費用 10,000万円
65,000円×10世帯×90%=585,000円 (サブリース90%保証)
年間 585,000円×12=7,020,000円
利回り 7.02%
【工務店で建てた場合】
建物本体 5,800万円
諸経費 1,200万円
必要総費用 7,000万円
65,000円×10世帯×95%=617,500円 (管理費5%)
年間 617,000円×12=7,410,000円
利回り 10.58%
家賃収入自体は年間で約40万円ほどの差しか付きませんが、やはり利回りで結構な差が付きます。
利回りで差が付くということは返済した後の差はかなり開くことになります。
次回は返済含めて検討してみます。