アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎私が不動産投資を志したきっかけ⑫(株から不動産へ)✎

仕事内容は全く同じアパートの建築営業です。がしかし、ここまでブラックとは想像していませんでした。

 

とにかく社員は完全に捨て駒です。

 

毎日朝、昼、晩と上司から電話が来て成果の確認をされます。

 

成果がないと悲惨です。

上司「手ぶらでどーすんだよ!」

私「これから行く見込みでプレゼン取ります!」

上司「もしそれでダメだったらどーすんだよ!」

私「オーナーからリピート取ります!」

上司「オーナーもダメだったらどーすんだよ!」

 

禅問答。答えがないアホの会話ですw

 

子供の頃想像していた大人ってもっとちゃんとしていて、会社って所はそんなちゃんとした大人たちが真面目に働いていると思っていましたが、実際は大人って頭の中は小学生からあんまり成長してないんだなぁなんて思いました。大人って怒られないと思ってたけど40歳にもなって不条理に怒られる、そんな世界です。

 

使っては捨て、使っては捨て。毎日どこかの支店で人が辞めていきます。そして新たな社員(犠牲者)が入ってきます。

 

入社した瞬間からフルスロットルを求められます。誰だってフルスロットルで走り続ければオーバーヒートします。そこで終了。

 

当たり前ですが、5年後や10年後のキャリアなんてこの会社では想像し得ません

 

続けられるのは無尽蔵のエンジン(鋼のメンタル)を持っている奴か、フルスロットルを演じるのが上手い奴w

 

私?私はそのどちらでもなく5年か長くて10年以内に引退or独立の準備をできるまでは耐える覚悟でした。言ってみれば風俗嬢みたいなもんです。目標額を達成するまでは!みたいな感じ。

 

 

 

結局のところ、経営陣が無策だと金と人を投入して売上を増やすしかないのです。社員は悲惨です。一応役職はついていますが、経営者からしたら全社員が同列の奴隷で金と恐怖で支配するしかないのです。

 

資本主義経済においては会社は成長するのが前提とされています。ここで言う成長とは売上と利益です。しかし、会社の規模が経営者の能力を超えてしまうととたんにガバナンスが効かなくなります。

 

賢い経営者であれば自分の能力を超えそうであれば、自分よりも賢い人を雇うか、会社を売るのでしょうが、それさえもできない経営者だと破滅するまで気づきません。

 

 

まあ、しかし、この場合前述のように金で社員を支配するしかないので、この会社も金払いは恐ろしく良いのです。なんだかんだと営業促進キャンペーンを常に実施して社員を鼓舞します。神経をすり減らした分だけ給料は上がっていくわけです。

 

折しもアベノミクス。金融緩和で株と不動産にどんどんお金が流れこんできました。

 

当時アパート業界は狂乱してましたね。とにかく売れる。商品ができる前からどんどん売れていきました。

 

その後スルガショックでアパート業界は苦境に立たされることになりますが、キャリアハイを察知した私は自分自身が融資を受けるのは今しかないと考え、前述のように株から不動産へのシフトを開始しました。

 

2018年に個別株は全て売却して第1号物件購入の準備を始めたのです。

 

つづく