アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

いつまでも あると思うな マンガと声優

 

鳥山明TARAKOが亡くなったニュースで持ちきりである。

 

子供の頃ワイドショーで有名人が亡くなったニュースを見ても、へぇーくらいにしか感じなかった。親がエッとショックを受けているの見て大げさだなぁなんて思っていたが、自分が歳をとってよく知っている有名人が亡くなるとその頃の親の気持ちが分かってきた。

 

DRAGON BALLの連載が始まった時は小学3年生。既にジャンプの存在を知っていたのでアニメよりもジャンプ派で土曜日に学校が終わったら、土曜からジャンプを並べる駄菓子屋に駆けて行ったものだ。当時、「鳥山先生のマンガが読めるのはジャンプだけ」だったのだ。後に大阪に引っ越してからは、チャレンジングな駄菓子屋が近所になかったため、月曜の朝、阪急電車の駅の売店に学校が始まる前に買いに行くほど1秒でも早く続きを知りたかった。

 

ジャッキーチェンが鳥山明との写真をSNSに上げていたが、当時はジャッキーチェンのカンフー映画が全盛期で私もカンフーの達人に憧れた。ジャッキーチェンが”カンフーの達人”でなく、”アクションスター”だと知ったのは後のことだ。たしかにスタート当初のドラゴンボールは(日本人が想像する)中国の雰囲気が出ていた。当時のジャンプには「鳥山先生に信(中国語で手紙)を書こう」的なことも書いてあったな。

 

当時小学生だった私は男子小学生であることを加味してもかなりのアホだった。”修行”をすればかめはめ波を出せると本気で思っていたし、願いが叶うドラゴンボールが世界のどこかにあるかもしれないと思っていた。まあ、アホなりに幸せだったのだ。

 

”take it for granted”という慣用句がある。否定文で使われることが多いのだが、例えばこんな感じで使う。

You should never take your family for granted. (家族がいるのは当たり前と思うなよ)

 

みんな同じ気持ちじゃないだろうか。長年身近にあるとまさか無くなるとは思わないものだ。いつかドラゴンボールの続編を(アニメじゃなく)ジャンプで読めるんじゃないかなんて思っていたが、それももうないわけだ。ドラクエ12もどうなるんだろうか。

 

と、私が心配しても仕方ない。長谷川町子がいなくてもサザエさんは続くし、さくらももこがいなくてもちびまる子ちゃんは続くのだ。

 

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑪「わが投資術 市場は誰に微笑む3⃣」✎  

 

三菱UFJ信託銀行の行員と不動産コンサルタントが組んで横浜銀行から不正にアパートローンを引っ張ったニュースが話題ですね。

 

私は、初め勘違いをしていて三菱UFJ信託の行員が売主か仲介で買主と組んで横浜銀行を騙したのかと思ってましたが、どうやら三菱UFJ信託の行員は買主だったようです。個人的にアパート買うためにコンサルの手引きを受けて融資を引っ張った。

 

横浜銀行以外も騙されたようなので、かなり精度の高いエビデンスを偽造していたのでしょう。実際に3.8億借りたのが2022年の春。気になるのはどうやってバレたのかだ。横浜銀行から警視庁に相談して事件となったようなので、税務署ではない。発見したのは横浜銀行だ。

 

融資実行はしているのだからその時点では気づいていなかった。少しでも疑いがあれば審査は通らなかったはずだ。だから、その時点では全く疑っていなかったはず。どこでバレたのか気になるところだ。

 

まあ、いずれにしても今時これやる業者がいるのに驚いた。昔はたしかに多少強引なことやってましたよ。でも、スルガ問題以降はさすがにどんなにイケイケの業者でもやりませんよ。

 

 

さて、著者のヘッジファンドの方針ですが、基本的に商いするのは割安の小型株です。莫大な資金を動かすので大型株かと思いましたがそうではありません。なぜか。

 

みなさん「効率的市場仮説」は聞いたことがあると思います。市場は全ての情報を織り込んでいて正しい。だから投資家は市場では勝てない。という仮説ですね。たとえば、私だけが知っている情報を前提に投資をしたところで、私が知っている程度の情報は既にみんな知っていて株価には織り込まれている。つまり自分だけが先駆けて勝つなんてことはできないと。もしこの仮説が本当なら億トレーダーなんて存在しないですよね。

 

私の結論を簡単に言えば、「投資家はマクロで勝つのは非常に困難だが、ミクロでは勝てるチャンスが多いということです。(P41)

 

この仮説が本当ならみんあインデックスしか買わなくなります。逆に言うとインデックスファンドを短期売買して大勝ちするのは困難ということになります。

 

通常、市場は合理的です。市場が織り込んでいる情報はどの投資家が持っている情報より幅広く深いのでしょう。だから、大型株で投資家が儲けるためには「市場が見せる一瞬の隙」を逃さないことです。まあ割安小型株の場合には驚くほど隙だらけなのですがね。(P44)

 

大型株で儲けることも可能だけど、チャンスは非常に少ない。それこそ、不祥事で暴落するのを待つしかない。それに比べて割安の小型株にはチャンスがゴロゴロころがっているようです。

 

つづく

 

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑪「わが投資術 市場は誰に微笑む2⃣」✎  

また真冬のような寒さになりましたね。

 

皆さんフジテレビの「ノンフィクション」観てますか。信じられないような人間が登場しますが、その人間臭さが好きで私はよく観てます。先日、30歳男性会社員の婚活を取材した回があったのですが、めっちゃおもろかった。

 

あるお見合いで相手の女性と喧嘩になってしまうのですが(男性は必死に取りなそうとはしていた)、その相手の女性がスゴイ。男性の発言の揚げ足をとってもうお見合いじゃなくてディベートに臨んでる感じ。その女性は怒って途中で帰ってしまうのだ。そりゃ結婚できんわ。(あのシーンこそヤラセかもしれんが)

 

ちなみに男性はいたって誠実そう。あれこそ世の女性が求める「普通の人」であろう。

 

 

さて、前回著者のプロフィールを紹介しました。新卒で野村証券に入社します。当時の野村証券はひどかったようです。客なんて騙してなんぼ。とにかくどんどん回転させて手数料をせしめる。入社早々そこに違和感を感じてすぐに転職を意識したようです。

 

このくだりで、負ける投資家の特徴が描かれています。ピーク近くで売買を繰り返す人は最終的に大負けすると。

 

相場が高騰し、ちょっと儲かって売って、その後また買ってまたちょっと儲かって売って、という「成功体験」を連続して経験すると、嬉しくて脳がマヒ状態になって抜けられず「依存症」状態になるのかもしれません。

 

おそらく、この人たちは株価が上がってくるといても立ってもいられなくなるのでしょう。でも、いったん買ってしまうと今度は怖くなってちょっとした儲けですつに売るのです。そして、その後株価が上がってくるとまたそわそわして買いたくなります。そういう人たちなのです、損をする人というのは。(P60)

 

これは私もデイトレードをやっていた時に経験ありますね。結局どこかでドンと落ちて大きく損失を出してしまう。確かに小さい勝ちを沢山積んで大きく負けるよりも、小さい負けを積んで勝つときに大きく勝つ億トレーダーの方が多い気がします。

 

 

 

後々、著者はヘッジファンドを立ち上げてファンドマネージャーとして驚異的にパフォーマンスを上げていたわけですが、ところで「ヘッジファンド」ってご存じでしょうか。

 

 

 

「そもそもヘッジファンドって何なの?」という当然の疑問に答えておきましょう。これは私の定義です。(P85)

 

ヘッジファンドって何?

 

 
2.成功報酬が大きい。典型的には1・20ストラクチャー(ワン・トウェンティーストラクチャー)と呼ばれ、運用フィーが運用資産(AUM)の1%、成功報酬が儲かった分の20%。本書の冒頭で説明した通り、普通はハードルレートとハイウォーターマークがある。
 
3.運用責任者(CIO)の金融資産の相当部分がファンドにつぎ込まれている。
(P85)
 

映画マネーショートをご覧になった方ならわかるでしょう。彼らはリーマンショックの下がり相場で莫大な利益を上げましたね。よく目にするアクティブファンドは基本的には株価が上がらないと儲けがでません。それと違ってヘッジファンド空売りもするので株価が上がっても下がっても儲けがでます。(もちろん外れたら儲けはない)

 

ちなみに、3について著者は自己資金を5,000万円を投入してファンドを始めました。このあたりも一般のアクティブファンドとは違いますよね。ファンドマネージャーが自己資金を投入するなんて考えられないですよね。
 
そして、このヘッジファンドが驚異のパフォーマンスをあげることになるのです。

 

つづく

 

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑪「わが投資術 市場は誰に微笑むか1⃣」✎  

こんにちは。本の虫🐞です。

 

気候が暖かくなって過ごしやすくなりましたね。と言いたいところだが、花粉のせいで地獄だ。気が付けば3月。以前は勤め先の決算が3月締めだったので根拠のないノルマに追われていましたが、ノルマがなくなった上、決算が6月末締めになったためのんびりと過ごしています。

 

しかし、この3月は投資家にとってはちょっと特別なのだ。まず、3週目の後半にある賃上要求に対する企業の回答が集中する。これが平均5%を超えてきたらマイナス金利解除は堅いだろう。あとは3月になるか、4月になるか。

 

 

3月の政策決定会合は18日、19日だから、サプライズを嫌っておそらく4月になるのではないだろうか。マイナス金利を止めても金利は上げないなんて訳の分からない宣言をするくらい慎重な連中だ。サプライズは避けて、集中回答後に一ヶ月かけて確定演出してから4月に解除だろう。

 

さて、今回紹介するこの本。皆さん読みましたか?

 

いやはや、まだ3月ですが投資セクションでは今年のベストになりそうです。この先の人生でも何度か読み直すことになりそうな名著です。

 

これまで私のブログを読んでいただいた方はわかるでしょうが、私はファンドマネージャーやアナリストの類を信用していません。これから先もアクティブファンドを買うことはないだろうし、アナリストの意見は参考にしますが勧められた銘柄を鵜呑みにして買うこともないでしょう。

 

ただ、この著者清原達郎氏のヘッジファンドをもっと早く知っていたら買っていたかもしれない。いや、買いたかった。(今は引退されています)

 

著者の経歴に触れておきます。

1981年東京大学卒業後に野村證券に入社、海外投資顧問室に配属、91年にゴールドマン・サックスに転職、モルガンスタンレーを経て98年にタワー投資顧問で「タワーK1ファンド」をスタート。2005年に発表された最後の高額納税者名簿(長者番付)で全国トップになる。2023年「タワーK1ファンド」を終了。

 

つづく

 

✎日経平均最高値 株高の先に✎

 

こんにちは。本の虫🐞です。

 

日経平均が最高値を更新してから、日経で「 日経平均最高値 株高の先に」ってコーナーが組まれています。毎回ゲストが今後の日本経済の将来予想を語るコーナーです。

 

当然ゲストによって見方は変わるわけですが、色んな意見があって面白い。証券会社や投資銀行のマネージャーは大抵楽観的です。今までの評価が低すぎた。これからまだまだ上がるぞって具合。

 

そんな中、作家の真山仁がゲストの回がありました。真山仁ってご存じですか。「ハゲタカ」を読んだ人は結構いるかも。日本人の伝説的ファンドマネージャー外資として乗り込んできてバブル後の日本企業をバイアウトしていく話だ。ファンドマネージャーが大きいお金を動かして企業買収していくくだりはなかなか面白い。

 

 

話を戻そう。この真山仁がゲストの回が面白かったのだ。投資銀行のマネージャークラスが楽観的な展望を述べてるのが多い中、真山仁の回はめっちゃ懐疑的w

 

Q:日経平均の最高値更新をどう感じますか。

「今の株高は私には不可解としか思えない。」

 

冒頭からこれw

 

氏の考えでは、「社会の血液であるお金がきちんと流れるべきところに流れているか。式の出してがリスクをとって投資をしているか、企業が利益を上げたらそれを社員に還元しているかどうかだ。この2つがきちんと回るような健全な経済になっていないのに、株価だけが上がるのは普通ではないと思う。」

 

「バブルがはじけた後の失われた30年間に、日本は経済や産業の根幹を見つめ直し、ダメなものは改善して、良いところは復活させるというスクラップ・アンド・ビルドをきっちりしなければいけなかったと思う。」

 

ここはおもしろいですよね。この30年で日本企業はガバナンスを強化してROEを着実に上げて株主還元も充実させるのに成功したから、やっと株価がついてきた意見が大半なのに。いったいどっちが本当なんだ?

 

どっちが正しいかは緩和が終了したときわかりますね。金利が上がって日銀がETFを放出するとき。果たしてソフトランディングできるでしょうか。

 

✎投資と関係ない本も読んでみよう「フィリピンパブ嬢の社会学」③✎

いやはや、日経の勢いが本当に止まらない。

 

来週は4万越えるかな?まあ、いつかは超えるのだろうけど、それにしてもスピードが速すぎる。調整が入ったところでNISAの成長枠の残りを使おうかと考えています。

 

 

さて、フィリピンの実家から日本に戻ってしばらくすると、ふたりに新たな災難が襲います。

 

マネージャーから偽装結婚の終了(つまり離婚)を告げられます。(もちろん結婚相手は著者ではない)偽装結婚が解かれると在留資格がなくなるので強制送還となってしまいます。そこで著者はマネージャーと交渉するため店に乗り込みます。マネージャーとは言ってもつまりはヤクザです。

 

そもそもホステスを自分たちの商品と考えている連中ですから、ホステスに手を出した客を許すわけがない。交渉は一触即発でスタートするが、よくよく話を聞いたら離婚した途端にビザが切れるわけではないらしい。そして分かったのが、偽装結婚の相手(日本人)にあてがう新たなホステスをフィリピンから連れてくることになったので離婚しなければならなくなたのだ。ちなみにこの男性は偽装結婚のため戸籍を貸して月5万円もらっているらしい。

 

その後ビザが切れる頃に著者とミカは結婚することになる。その後もミカはホステスを続けて月30万稼いで、家族には10万円の仕送りを続けている。著者はというと土木工事の日雇い仕事を続けているそうだ。

 

 

 

金銭的に依存することはなくても、血縁とのしがらみは日本にもありますよね。年代によっても違うでしょうが。ちなみにフィリピンでもGen Zと話をすると、彼らの世代は出稼ぎに行ったとしても家族に仕送りをする気はないそうです。若い世代の考え方が変ってきているのと本国の生活レベルが上がってきているのが原因でしょうか。そして、よほどの貧困層でなければ出稼ぎのために日本に来たいなんて言うフィリピン人は少なくなりましたね。

 

終わり

 

 

✎投資と関係ない本も読んでみよう「フィリピンパブ嬢の社会学」②✎

 

大谷翔平が結婚だそうで。おめでたい。

 

彼がメジャーに行ったのが24歳の時。日本中から注目される中でアメリカに行って活躍するって凄いですよね。私じゃそんなプレッシャーとても耐えられないわ。ちょっとした売上ノルマにも泣き言いってんだから。

 

私が24歳の頃はまだ大学生をやってました。しかも、卒業までにさらに2年を要するわけですが。

 

 

大学院の研究課題のためにフィリピンパブに通う著者。25歳のフィリピンパブ嬢のミカと出会います。当時著者は22歳。

 

調査を進める中で色々な事が分かってきます。2005年以降興行ビザでダンサーとしての来日が難しくなってからは、「偽装結婚」を利用して出稼ぎに来ていることがわかってきました。

 

そして、エージェント(とは名ばかりの)による偽装結婚と来日の斡旋が明らかになってきます。

 

彼女たちは期間3年で契約をします。来日する際のパスポートは全くの他人のもの。日本に来たら見ず知らずの日本人と入籍することになります。そして同じ店で働くホステスとの共同生活が始まります。1年目の給料は6万円でその後1年ごとに1万円上がる。

 

余った給料はどこへ行くか?当然エージェント兼マネージャーに入ることになります。んで、もちろん彼らは組関係。当然転職なんて許されないし、私生活まですべてを管理されているので彼氏を作るのも許されません。

 

しかし、店に通ううちにミカと付き合うことに。おもしろいのは、金持ちの日本人がフィリピンパブにハマっていくというあるあるではなく、当時貧乏学生だった著者になぜかミカのほうから惚れていくのです。

 

ある日ミカから店に呼ばれた著者。お金がないから行けないと断ると千円だけでいいから来てほしいと頼まれます。結局足りない分はミカが埋め合わせていたようです。付き合いが始まった後ミカの部屋に転がり込みます。いわゆるヒモです。そこにマネージャーが突然乗り込んで来て押入れに隠れたり、交際に反対する両親を説得したりと次から次へとトラブルが発生します。

 

一番印象的だったのが、著者とミカとその姉とでフィリピンに行くくだり。大量のお土産と現金40万円を持って帰国します。すると、親戚一同が彼女の実家に集まっている。連れて帰った彼氏の顔を見るためではありません。お金をもらうため。終いには見たこともない親戚?までがお金をもらいに家にやってくる。お金が無くなるまで皆でたかるのだそうだ。

 

 

ミカとリビングに降りて驚いた。20人以上いるだろう。真っ黒に日に焼けた老若男女がリビングいっぱい、テレビでDVDを見ている。歩く隙間もない。

数人がミカを見ると「元気だった?」と声をかけてきたが、ミカに知らん顔をしている人もいる。ミカは「あれは誰だかわからない。」母親によると、母方の遠い親戚だそうだ。

ミカは知らん顔をしている。せっかく会いに来たんだから挨拶ぐらいしたらどうか、というと、ミカは「そんな必要ないよ。お金が欲しいだけなんだから」といった。

フィリピンに来て一週間。ひっきりなしに訪ねてくる親戚たち。その数は100人を軽く越し、その全員に金を配った。そして家族は毎日、豪華な食事や外食、ショッピング。日本から持ってきた40万円はたちまち底をついた。(P153)

 

日本とは全く違う文化ですね。私もフィリピン人の知人に聞いてみたが、本当らしい。働いていない若者は沢山いて、働いている親戚が生活費をあげたり、学費を払ってあげるのが当たり前らしい。

 

最近、海外に出稼ぎに行く日本人が増えていますが、彼らは自分の生活や家族のために出稼ぎに行っているので親戚まで養っている人なんていないですよね。日本の場合は生活できなくなれば行政が助けてくれます。フィリピンでは親戚からの援助がセーフティーネットの役割を果たしているのかもしれないですね。

 

つづく