アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑦(人生が逆転する不動産投資入門2⃣)✎   

さて、「人生が逆転する不動産投資入門」の続きです。

 

今回、この本をお勧めする理由ですが、新しい本なので情報も新しいということもありますが、なにより、著者が不動産屋でありながら不動産投資家でもあるからです。

 

不動産投資の本は沢山出版されていますが、ほとんどが不動産屋か投資家のどちらが書いた本です。最悪なのは不動産屋が出している本でポジショントークと単なる宣伝で終わる本です。この類は読む価値がありません。

 

読むなら最低でも実際に投資をしている投資家が書いた本を読みましょう。中でも不動産屋側の経験もあり、投資家としても活躍している人が書いた本がベストです。

 

 

「甘い蜜に誘われるままにセミナーに参加してしまったがために、不動産を買ってしまう人が多い。セミナーに参加してしまったらゲームオーバーの可能性が高い。不動産会社からすれば、飛んで火にいる夏の虫です。」(P75)

 

全てのセミナーが悪だとは思っていませんが、無料で不動産屋が開催するセミナーは宣伝6:セミナー4ぐらいのものだと思ったほうがいい。セミナーの告知は当然 セミナー10で書いてあり、宣伝なんて触れてない。でも、基本的に不動産屋が開催する「セミナー」は参加者を啓蒙する気なんてサラサラなく、集客のために行われています。

 

だから、セミナーの後に販売される商品が必ずしもセミナーの趣旨に合ったものではないので、物件を買う際はきちんと検討しましょう。たとえば、相続税セミナーに参加して、その後に紹介される商品が必ずしも相続税の対策になるとは限らないということです。

 

「サラリーマン投資家が急増したワケ」

「2016年には日銀が史上初の「マイナス金利政策」を断行しました。(中略)これによって、不動産投資のためのアパートローンなどの金利も低くなりました。一般の会社員でも不動産に投資しやすくなったのです。」

「もう1つは、年金問題や「老後2000年問題」などが取りざたされたことによる将来への不安です。(中略)こしたことから、サラリーマンによる不動産投資が急増したのです。」(P54)

 

全くの素人が安易に不動産投資に手を出してしまう理由としてはマイナス金利と将来への不安と著者は述べています。あと、私が考えるのはブラックな就労環境にもあると思います。ブラックな環境は昔からありましたがバブルの頃は給料が上がっていたので乗り切れた。ところが、2000年以降の就職氷河期以降は給料は上がらない上にブラックな環境が益々進んだことで職場に嫌気がさしたサラリーマンが増えた。

 

今すぐにでも職場を逃げ出したいサラリーマンがFIREというエサに釣られて不動産投資に安易に手を出してしまう例をよく見ます。これがもっとのんびりできる職場環境だったら、わざわざリスクを負って不動産投資を始める人はこんなには現れなかったでしょうね。

 

もちろん不動産投資はFIREに有効ですよ。ただ、1年や2年でできるものではない。自己資金を貯めるために何年もかかるし、事業を軌道に乗せるまで更に何年もかかる。

 

クラファンで100万円溶かすくらいなら授業料と考えて諦めがつきますが、下手な大型物件買ったらブラックな環境でサラリーマンやっていたほうがずっと楽だったなんてことになりかねない。

 

じゃあ、誰を頼ればいいのか?

基本的には自分で勉強するしかない。それでも良いアドバイザーを見つけたいなら、プライベートで付き合える不動産屋を探すことです。あなたを客として見ていない、本音で話してくれる不動産屋の友達を作りましょう。

 

つづく