初契約は築40年くらいの木造アパートの建替えでした。
木造2階建て25㎡の1K10世帯で総額5,000万円。賃料は一部屋63,000円。表面利回りで15.12%です。今じゃ考えられない金額ですが、当時はこれでも特別安いわけではありませんでした。
当時は木造の場合20年返済にすることが多かったです。当時の金利が2%くらい。月の返済額は25万くらいです。5,000万円全額を借りて返済しても30万円以上は毎月手元に残る計画ですからお客さんもやる気になるわけです。
この物件は立ち退きも工事も問題なく終わり、翌年の夏には完成しました。
さて、営業ですから歩合があります。いくらもらえるか気になりますよね。
この物件でもらった歩合は額面で40万円です。これが着工時と完成時に半分ずつ支給されます。ちなみにこの歩合率は他のアパートメーカーと比べるとかなり低いです。
他の会社だとこの規模の物件なら担当は60万円、課長が30万円、支店長が15万円ってとこですかね。
勤続3年目くらいの担当の給料は年収400万円くらいです。これに歩合が加わります。当然歩合は成績次第なので担当によって500万円もいれば0円もいます。
そのため、1年で5件くらい契約すると新人でも給料と歩合で800万円くらいになります。当時はがんばれば実際に5件くらいの契約は取れたんですよ。
ただ、不動産業界は景気の影響をもろに受けます。景気後退期は歩合が大幅に減るので翌年の年収が半分になるなんてこともあります。
ちなみに私のキャリアハイは1,500万円でした。しかし、翌年にみなさんご存じのスルガショックが起きます。私の会社はスルガとの取引は全くなかったのですが、全般的に一気に融資が引き締まったために翌年の年収は800万円まで落ちました。
つづく