アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎私が不動産投資を志したきっかけ⑦(お客さんこそ最高の先生)✎

今日からもう11月ですね。

今月後半は海外からお客さんが2組来るので京都と東京を案内する予定です。



 

話が逸れてしまいました。初契約後に戻しましょう。

 

その後、12月にはRC造の大型物件を契約し、2月にも契約。初年度は合計3件の契約を取得することができました。

 

当時はいわゆる見込み客を自分で発掘してストックしていかなければなりませんでした。逆に言えば集客をきちんと続けていけば順調に見込み客が増えていくので契約はコンスタントに取れました。

 

そして、2年目は年間6件の契約を獲得し3年目からは課長になりました。これだけ聞くと順調のようですが、仕事のハードさはひどいものでした。ほぼ毎日終電で帰宅。課長になってからは休みの日も担当の接客に同行するので休日は月に1日あるかないか。

 

当時は無駄遣いもしましたが、新卒の頃から月5万円の貯金は続けていました。当時「サラリーマンでも「大家さん」になれる46の秘訣(藤山勇司)」を読んで自己資金を貯めてから中古のワンルームから始めてもいいかなと考えていました。

 

当時は都内でも中古のワンルームなら500万円程度で買えたので、とにかくまずは500万円を貯めようと考えました。

 

そして、課長になって2年目にあるお客さんとの出会いがありました。今でも覚えていますが、雪の降る大晦日の夜に契約したお客さんです。(大晦日まで働いてたって今じゃ信じられないですよね)

 

そのお客さんはお金にはかなりシビアな方で、初めはただのクレーマーかと思ったくらいでした。

 

しかし、従前のアパートの立ち退きや(アパートとは関係ない)お客さんの引越しを手伝う中で仲良くなり、投資について色々と教えてもらいました。

 

そのお客さんの建てたアパートは1K8世帯で総額4,500万円くらい、利回りが12%くらいの計画でした。ある日お客さんから、なんで建てたわかるか?と聞かれました。私はアパートが老朽化していたことや金額が手頃なことや利回りが高いことなどを並べましたが、10%程度じゃ利回り高いとは言えないしもっといい利回りの投資は世の中いくらでもある。

 

じゃあ、なぜ建てたか。それは、銀行が金を貸してくれて自分は金を出さずに手取りを増やせるからやった。アパートなんて人の金でレバレッジを効かせてやるもんだと。

 

それまで営業の立場からすると、いかにお客さんの借金へ不安をなくさせるかを念頭にトークを組み立てていましたが、世の中には借入するのに不安がなく積極的に借入をしたいと考えている人がいること、またお金への感情をコントールできる人がいることに驚きました。

 

今でこそ借入を厭わない積極的な投資家が沢山いますが、当時はデフレ真っ只中。借入に不安を感じない人なんていませんでした。

 

さらに当時の私は現物の不動産以外の投資については全く無知だったので、利回り10%以上の投資なんて本当にあるのか?と疑っていましたが、そのお客さんが色々と教えてくれました。

 

たしかに、家の引越しを手伝った際に投資に関する書籍が大量にありました。その時に気づいたのが、契約ばかりに気を取られるのではなく先輩大家さんから色々と教えてもらえる環境を活かさないといけない。営業トークで説き伏せるよりももっと大家さんの実体験を聞いて勉強させてもらおうと。さらに自分自身でももっと勉強しないといけないと痛感しました。

 

つづく