アパート建築営業マンが不動産投資してみた

不動産王になる(はずの)ストーリー✨

✎投資に役立つ本を実際に読んでみよう⑥(ユダヤ商法2⃣)✎

 

 

ユダヤ商法」の続きです。

 

著者のマービン・トケイヤーはユダヤ人ですからこの本は翻訳版になります。しかし、著者はラビとして日本にも長年滞在していたこともあり、この本は日本人向けに書かれているのが面白い所です。

 

 

さて、前回は序章を紹介しましたので本題の10の戒を見ていきましょう。

 

ユダヤ商法

ユダヤ商法

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①正直であれ

ユダヤ人は金を道具だと思っている。道具に支配される者はいない。(中略)ユダヤ人は聖書の時代から、金のことを口にするのを恥じない。水や火と同じように金そのものに罪はないと考えているのである。だからユダヤの伝統の中には「清貧」という概念は存在しない。」(P41)

 

一昔前の日本人とは真逆の考えですよね。若い人は知らないかもしれませんが、「一杯のかけそば」って知ってますか。昔いろんな意味で話題になったお話ですw

 

お金のないシングルマザーが大晦日に子供二人を連れて蕎麦屋に行って一杯のかけ蕎麦を注文する。店の主人が察して1.5人前の蕎麦を出してやり、それを家族は分け合って食べる・・・後々、大人になった息子2人と母親で同じ蕎麦屋で3人前の蕎麦を注文する。

 

 

元々この話は実話という触れ込みで映画にまでなったのに、皮肉にも注目されすぎて創作だったってことがバレてみんながしらけちゃったってオチまでありましたw この作者は日本人の喜びそうなポイントをよく分かってったということですね。

 

 

「若いうちに貧しいことは、感謝するべきである。しかし、中年になってから貧しいのは不幸なことである。若さは原因であり、中年は結果だからである。」(P42)

 

一杯のかけ蕎麦はユダヤ人には理解されないだろうな。

 

 

「商売は社会の求めに応じる事が仕事である。人々の合意に合わせなければ、大きく成功することはありえない。商売は人の必要を満たすことによって利益をえることができると教えているのである。」(P53)

 

商売は、自分と客をともに満足させることによって成り立っているということが基本なのである。(P54)

 

これって誰もが知ってるけど実践できていないですよね。だって会社から売れって言われたものを売るしかないし。お客さんが欲しいものではなくて、自分が売りたいものを売ろうとして「売れない売れない」と嘆いているのが現実です。終いには「ニーズを掘り起こす」とか言って必要のない人にまで無理やり売る始末w

 

ここで日本についての記述もあります。

 

「『赤信号みんなで渡ればこわくない』という言葉があるように、みんなでやれば悪いことも悪くなくなってしまう風潮がある。(中略)(タルムードのような)普遍的な規範を(日本人は)持たないから、物事を自分の都合のいいように解釈するのである。」(P57)

 

日本人の「あいまい」な商習慣についても触れています。

 

「日本は『話し合い』の国である。信頼できる相手であれば契約など必要ないと考える。日本の商契約書には、問題が生じた場合は誠意をもって解決すると記載されているが、実際、問題が現実に起こったあとで、誠実に話し合うなどということができるのだろうか。(中略)一方、ユダヤ商人は何より商契約を重んじる。問題が生じた場合はどうするかなど、とにかく細則にわたって取り決めすることが、そのまま『正直』であるということにつながっている。」(P58)

 

確かにこの「誠意をもって云々」は契約書の最後のところ、管轄裁判所の件の近くに書いてありますよね。

 

つまり、ユダヤ人は金儲け(商売)について全く後ろめたい気持ちはなく、利益を取るべきところではきちんと利益を取るのだ。

 

つづく