面白い本は何度も読みますよね。時代小説、歴史小説が好きなので司馬遼太郎や藤沢周平は何度も読んでいます。初めから終わりまでというわけではなく、気の向いたページからランダムで読むことが多いです。何度も読んでいるので途中からでもすんなりと入り込むことができます。
しかし、投資系の本は何度も読むことは(特別な良書を除けば)あまりなく、調べものをするときに読み返したりする程度なので気なるところには付箋を貼ったり、書き込みをしたりします。そうすると付箋の量が多いほど新しく学んだことも多かったということになるわけです。(本当に頭に入っているかどうかはさておき)
大家さんの系の本を読んだ時は知識として学ぶことはあまりなく、大家さん(著者)の経歴や考え方を読んで、「へぇ~そう考える人もいるのか」「エリアが違うとそんな選択肢もあるのか」と感じるくらいで付箋はあまり貼りません。だから、付箋が沢山付く株の本はまだまだ学ぶことが沢山ありそうです。
さて、著者は投資家のタイプについても触れています。
1.成長株投資 vs. バリュー投資
2.トレンドフォロワー vs. コントラリアン
3.トップダウン vs. ボトムアップ
1.成長株投資 vs.バリュー投資
これは人によるでしょうね。著者は低PER+ネットキャッシュリッチの割安株がメインの戦場でした。私もバリュー寄りです。個別株をやっていたときは優待バリュー株を中心に投資をしていました。
ガバナンスの改善とアクティビストの活躍で、日本株市場では「バリュー投資」が「成長株投資」に比べて相対的な優位度が高まっていると私は思います。
(P149)
最近株を始めた人は高配当、株主優待、自社株買いなんて頻繁に見かけるでしょうが、私が株を始めた頃はこんなに株主還元はなかったです。自社株買いなんてまさにアクティビストのおかげで活発になりました。株主優待もありましたが当時は地味なものでした。株主優待の充実は冗談抜きで桐谷さんの効果が大きいと思いますよ。桐谷さんが注目されだしてから一気に採用する会社が増えましたからね。こうした株主還元で埋もれていたバリュー株の評価が上がった例は沢山あります。
次回は2.について。
つづく